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青森県産の「ヤンチャ坊主」カミノライデンが新潟2歳Sを目指す/美浦トレセンニュース

2015年08月20日 12:00

未勝利戦は2着に0秒4差をつける快勝だった(撮影:佐々木祥恵)

 青森県産のカミノライデン(牡2・美浦・高市圭二)が、8月15日(土)の新潟2Rの2歳未勝利戦(芝1800m)に優勝した。生産は青森県三戸郡階上町にあるワールドファーム。父ニューイングランド。牧場時代から素質の片鱗を見せていた。

「放牧地での走りに素軽さがありましたね。同期の馬の中ではボス的な存在でしたけど、人には悪さはしないですし、うるさいところもなく大人しい馬でした。それが育成牧場に移ったら、うるさい馬だと言われました(笑)」と話すのは、同ファームの村上幹夫場長だ。

 美浦トレセンに入厩してからも、そのうるささは存分に発揮された。

「来た当初は、7回も立ち上がったことがあります(笑)。飛び上がるようにして走り出して行った姿は、ディープインパクトかと思いましたよ(笑)。バネがあってね。これはひょっとして走るかもしれないと感じました」
 担当の島田龍夫厩務員は、デビュー前から密かに期待を持っていたようだ。

 高市調教師の第一声も「ヤンチャ坊主」だった。元気が良かったこともあり調教も手加減せずに行われたが、それでもへこたれることはなかった。「心臓も良いんだと思いますよ」と高市師も、同馬の心肺機能の高さを評価した。

 デビューから3戦、手綱を取ってきたのは西田雄一郎騎手だ。「デビュー戦はうるさくて返し馬でもヤンチャな面を出していましたが、それも段々なくなってきて、少しずつ大人になってきました。初戦は4着でしたが、流れにうまく乗って競馬ができました。ところが2戦目は、ハミをとってくれませんでした。それで流れに乗れずに5着でした」

 そして迎えた3戦目。「前に出して行ってうまく流れに乗れましたし、直線でもよく伸びてくれました。抜け出してからは、遊ぶ余裕もありましたしね。頭の中はまだ子供ですけど、その分さらに成長の余地はあると思います。母モーディッシュがオークス馬サンテミリオンの半姉と、血統的にもしっかりしていますしね」と西田騎手も、カミノライデンの今後に期待を寄せる。

 次走は、8月30日(日)の新潟2歳S(GIII・芝1600m)に決まった。「未勝利を勝った時も最後は遊ぶ余裕がありましたし、出られれば楽しみですね(抽選になる可能性あり)」と高市師が言えば、「ここまで3戦してきた経験は大きいと思います」と西田騎手。ワールドファームの村上場長は「中1週のレースになりますけれど、元気があり余っていると聞いています」と楽しみにしている様子だ。

 青森はかつて日本有数の馬産地であり、これまで数多くの優駿を送り出してきた。しかし近年は生産牧場の減少にともない、生産頭数も減っている。ただ今年の八戸市場は、青森県産のサラブレッドの売却率が良かったと聞く。カミノライデンが生まれたワールドファームも「GIの舞台で勝つ馬を生産する」という目標を掲げ、種牡馬を自らの牧場に導入して生産にも力を入れ、未来を見据えている。2002年のラジオたんぱ賞(GIII)を制したカッツミー、2006年のエンプレス杯(GII・中央交流)に優勝したローレルアンジュもワールドファームの生産馬だ。そしてカミノライデンは、来週末の新潟2歳Sに駒を進める。青森生まれのヤンチャ坊主の走りに注目したい。(取材・写真:佐々木祥恵)

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