現地時間6日、92年BCターフ(米G1)の覇者で、日本で種牡馬生活を送り、今年8月に米国に帰国したフレイズ Fraise(牡17)が、繋養先の米・ハーストランド
ファームで腹部の血管破裂のため死亡していたことが分かった。
フレイズは、父が仏、独、豪でG1勝ちのあるストロベリーロード、母は83年
オークツリー招待H(米G1)の覇者
Zalataia(その父ディクタス)という血統の米国産馬。現役時代は、91年ラウンドテイブルH(米G3)で重賞初制覇を達成。翌92年にはソードダンサーH(米G1)を制し、BCターフ(米G1)ではレースレコードで優勝した。93年にも
パンアメリカンH(米G2)、
ハリウッドターフCS(米G1)に勝つと、94年には
パンアメリカンHを連覇。息の長い活躍を見せ、同年
ジャパンC(GI)に来日(武豊騎手騎乗で
マーベラスクラウンの10着)し、同レースを最後に通算34戦10勝(重賞6勝)という成績で引退、日本で種牡馬入りした。その後、02年に種牡馬を引退し、オリンピッククラブ宝馬乗馬学校(アニマル・ベジテイション・カレッジ)にて乗馬生活を送っていたが、今年8月、生まれ故郷の米国・ケンタッキー州にある名馬のための施設“
オールドフレンズ”に移動し、余生を送っていた。
代表産駒には、今年のみなみ北海道S(OP)を制した
ゴーウィズウィンド(牡6、美浦・国枝栄厩舎)や、地方で12勝を挙げている
アイディンワンダー(牡6、北海道・桑原義光厩舎)などがいる。