8歳にして重賞初制覇を成し遂げたトキノエクセレント
「ゴールドカップ・S3」(21日、浦和)
6番人気の伏兵
トキノエクセレントが、中団追走から力強く伸びて差し切り勝ち。8歳にして重賞初制覇を成し遂げた。2着には逃げ込み図った1番人気の
レアヴェントゥーレが入り、2番手から食い下がった7番人気の古豪
サトノタイガーが3着。2番人気の
トロヴァオは11着に終わった。
8歳馬と54歳のジョッキーのいぶし銀ベテランコンビが、年末に大仕事を成し遂げた。中団での追走から3コーナー手前で追い上げ態勢に入った
トキノエクセレントが、逃げ込みを図る
レアヴェントゥーレを直線半ばで捕らえると、そのまま先頭でゴールへ駆け抜けた。
「今日は馬の具合が本当に良かった。この走りっぷりなら完全復活ですね」と見沢譲もニッコリ。自身も14年1月のデイリー杯ニューイヤーカップ(
ファイヤープリンス)以来となる重賞制覇。勝負どころでの右ムチの連打に呼応したパートナーとの勝利を喜んだ。「正直、勝てるとは思わなかった。次走は未定だが、今後もこれぐらいの距離のレースを」と八木正師。厩舎には重賞を連勝中のマイル界の新星
セイスコーピオンもおり、「こちらの方が掛からない分、距離は持つかな」と語り、2頭の使い分けに頭を悩ますことになりそうだ。