10R、マイタイザンで新春賞を制し鞭を高々と掲げる杉浦健太(中)=園田競馬場
「第60回新春賞」(3日、園田)
3番人気の
マイタイザンが、ゴール前で迫る7番人気の
エイシンホクトセイを頭差で封じ込み逃げ切り勝ち。重賞4勝目を獲得した。3着は中団から伸びた4番人気の
キクノソル。1番人気の
ミッレミリアは9着に終わった。
マイタイザンがスタート直後にハナを奪うと力強く逃げ切った。鞍上の杉浦健は「いいスタートが切れたし、道中も思っていた通りのペース」と理想的な組み立て。当面の相手と見ていた
サウスウインドも4角で脱落したが、直線では7番人気の
エイシンホクトセイが急追。頭差でしのいだところがゴールだった。「ドキッとしたけど、馬が頑張ってくれました」と振り返る。スタート直後に誰よりも手綱を押してハナへ行かせた執念が再び相棒との重賞制覇を成し遂げた。
見守った新井隆師も「今日はスタートを決めたのが一番の勝因。何とかしのいでくれましたし、力をつけていますよ」とホッとした様子。5歳を迎えた初戦の勝利で、2歳時から4年連続での重賞制覇を成し遂げた同馬。具体的な次走は未定だが、この先も兵庫県競馬をけん引する存在として活躍は続く。