28日に中山競馬場で行われるホープフルS(2歳・牡牝・芝2000m)の舞台となる中山芝2000m。このコースについて解説していく。
ホームストレッチの右端からのスタート。すぐにゴール前直線から1〜2コーナー中間地点まで5.3mの坂を上る。初角までの距離は405mと長く、すぐに急坂を上る形になるため、前半のペースは落ち着きやすい。中山芝2000mは内回りを使用するため1〜2コーナーのカーブはきつめ。2コーナーから向正面にかけて大きく下り、下り切った後は3〜4コーナーまで比較的平坦が続く。ゴール前直線310mは四大場で最も短いが、高低差2.2mの上り坂が待ち受けている。
スタート直後とゴール前、二度にわたって急坂を上ることになるタフな舞台設定。実際、過去10年の勝ち馬の平均上がり3Fは35秒3とかかっていて、34秒台の脚を使っていたのは10年
ベルシャザール、11年
アドマイヤブルー、15年
ハートレーの3頭だけ。少しでもペースが上がると、一気に差し馬が台頭している。
ホープフルSはAコース最終日(9日目)の施行となる。馬場管理技術が向上しているため、以前ほど神経質になる必要はないだろうが、連続開催に伴う馬場損傷の度合いはチェックすべきだろう。特に今年は前週に降雨での開催となり、有馬記念では外枠の台頭が目立っていた点は頭に入れておきたい。