30日、小倉競馬場で行われたサマー2000シリーズ第3戦、小倉記念(GIII・芝2000m)は、福永祐一騎手騎乗の4番人気スウィフトカレント(牡5、栗東・森秀行厩舎)が、道中後方追走から直線で内を突き、7番人気
ヴィータローザに1.1/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムの1分57秒8(良)は、昨年の同レースで
メイショウカイドウが記録した1分58秒0を0.2秒更新するレコードタイム。さらに1.1/4馬身差の3着には9番人気
ニホンピロキースが入り、1番人気の
メイショウカイドウは6着に敗れた。
勝ったスウィフトカレントは、父サンデーサイレンス、母ホワイトウォーターアフェア(その父Machiavellian)という血統。半兄に05年安田記念(GI)を制したアサクサデンエン(牡7、美浦・河野通文厩舎、父シングスピール)がいる。03年12月にデビューし、2戦目で初勝利。その後は中距離の特別戦で安定した走りを続け、格上挑戦となった前走の日経新春杯(GII)はアタマ差の2着に惜敗しており、今回が重賞初勝利となった。通算成績22戦6勝(重賞1勝)。
鞍上の福永祐一騎手は、
ラインクラフトで制した阪神牝馬S(GII)に続くJRA重賞制覇で今年5勝目(通算56勝)。管理する森秀行調教師は、
ステキシンスケクンで制したアーリントンC(GIII)に続く今年のJRA重賞2勝目で、通算33勝目となった。
スウィフトカレントは今年から創設されたサマー2000シリーズの第3戦を制したことで10ポイントを獲得。現在11ポイントの
メイショウカイドウに次ぐ2位タイとなった。第4戦の札幌記念(GII)は、8月20日に札幌競馬場で行われる。