23日に中山競馬場で行われる日経賞(4歳上・GII・芝2500m)について種牡馬別に検証していく。なお、阪神競馬場で開催された2011年は除く。
過去10回で最多となる5回の馬券絡みはハーツクライ。2回でサンデーサイレンス、チーフベアハート、アドマイヤドン、マーベラスサンデー、ディープインパクト、キングカメハメハが続く。
ハーツクライ産駒は
ウインバリアシオンが「1-2-0-0」と好走率の底上げをしているが、18年7番人気2着
チェスナットコート、13年9番人気2着
カポーティスターと、人気薄での連対例も見られるため要注意と言えそうだ。今年は18年青葉賞勝ち馬
ゴーフォザサミットと昨年の同レース2着馬
チェスナットコートが出走を予定している。
マニアックな種牡馬の好走も目立つが、チーフベアハート産駒は
マイネルキッツ、アドマイヤドン産駒は
アドマイヤデウス、マーベラスサンデー産駒は
ホッコーブレーヴと、いずれも同レースのリピーターによる成績。また、サンデーサイレンスの直仔が最後にJRAのレースに出走した日から7年が経とうとしているにもかかわらず、未だに名を連ねざるを得ない状況というのもポイントか。
それはディープインパクト産駒「0-0-2-9」、キングカメハメハ産駒「0-0-2-1」、いまの日本競馬を牽引する種牡馬が連に絡めていない事情からも察することができるだろう。キングカメハメハ産駒の場合は3頭中2頭が馬券内に好走していることを思えば杞憂かもしれないが、単勝1.4倍の支持を集めた
ルーラーシップが
ネコパンチにまんまと逃げ切られた12年日経賞のイメージは未だに鮮明だ。