8日に中山競馬場で行われるカペラS(3歳上・GIII・ダ1200m)の舞台となる中山ダ1200m。このコースについて解説していく。
向正面2コーナー奥の芝からスタート。初角となる3コーナーまでは502mで、芝部分を200mほど走ってから本線へと合流する。緩やかな下りからスタートし、ダートコースに入った残り1000mから800mにかけて3mほど下る急な下り坂となる。そこからさらに緩やかな下りが続き、残り200m地点で高低差約2mの急坂を迎える。ゴール前直線は308m。
芝スタートかつスタートから下りが続くコースレイアウトのため、非常にペースが速くなりやすいのが特徴。15年には前半3ハロン32秒5という激流となり、4角14番手の
キクノストームが直線一気を決めている。最後の急坂も相まって、ダート短距離戦とはいえ、逃げ・先行馬が絶対的に有利というコースではない点は頭に入れておきたい。
また、芝スタートのダートコース全般に言える特徴だが、外枠の方が芝部分を長く走れるため、外枠有利になりやすい。
とは言え、カペラS自体は昨年も2番の
コパノキッキングが優勝し1番の
キタサンミカヅキが3着。14年、16年には
ダノンレジェンドと
ノボバカラが1番枠から逃げ切りを決めている。内枠の快速馬による一発には警戒したい。
先週から開幕した5回中山のダートは、比較的速い時計が記録されていた。ただし、乾燥が進みやすい時期なので、パサパサのダートになれば
パワータイプが台頭してくるだろう。含水率などもチェックして、馬場状態をしっかり見極めたい。