10月10日、
オーストラリア・メルボルンのコーフィールド競馬場では3歳マイルG1・コーフィールドギニーズを含むG1レース4つが、シドニーのランドウィック競馬場では3歳中距離G1のチャンピオンSが行われた。
総賞金200万豪ドルのG1・コーフィールドギニーズ(芝・1600m)では、前走のG1・
ゴールデンローズでG1初制覇を果たしたオーレカークが一番人気に応えて、G1レース二連勝。オーレカークは、道中は一番人気を分け合っていたタガロアをマークするように後ろに付けていたが、タガロアが伸びないことが分かると、その内から馬群を縫うように順位を上げて直線では馬場の良い外へ持ち出し見事に差し切り勝ち。
ウィザード(魔術師)の渾名を持つW.パイク騎手はこの日G1二勝を含む6戦4勝と絶好調。
パイク騎手は「上手くタガロアの後ろに付けた時点で今日の仕事は半分終わったと思いましたが、早い段階で下がってきたのでプランB、Cへと変更しなければなりませんでした。進路を見つけるまでに時間を要しましたが最後はしっかりと伸びてくれました」とコメント。
オーレカークと人気を分けていた
ロードカナロア産駒のタガロアは、四角から手応えがなくなり、直線では流すだけの最下位で終わった。鞍上のC.ウィ
リアムズ騎手は「今日は動きがおかしかった、種牡馬として価値のある馬だし無理はさせたくなかった」と残し、続報が待たれる。
マイルのハンデG1・トゥーラックH(芝・1600m)では、ミスタークイッキーが59kgのトップハンデを物ともせずに完勝。女性騎手のJ.カー騎手は今シーズン絶好調で現在はメルボルンのリーディングでもトップを走り、G1は通算3勝目。カー騎手は「元々能力のある馬なので、その力を引き出せて良かったです。地元
アデレードの調教師の馬でG1を勝つことを目標としてきたので、達成出来てとても嬉しいです」とコメント。
G1・コーフィールドS(芝・2000m)では圧倒的な一番人気に支持されていたロシアン
キャメロットがまさかの敗退、勝ったのは西
オーストラリア州からの遠征コンビのアルカ
ディアクイーンとW.パイク騎手。
3歳牝馬限定戦G1・サウザンドギニーズ(芝・1600m)はオデウムが優勝、鞍上はM.ウォーカー騎手。
シドニーで行われた3歳G1・チャンピオンS(芝・2000m)では、牝馬の
モンテフィリアが一番人気に応えて優勝。前走のフライトSに続いてG1二連勝となった。
(取材:川上鉱介)