検索メニュー

  • クラブ馬分析
  • 募集馬検索
  • 血統検索
  • 条件別検索

詳細検索

  • 性別
  • 馬齢
  • 生産者 指定なし
  • 馬主名 指定なし
サンデーTC

暗い世の中に一筋の強い光を放ったオルフェーヴル 2011年ダービーを振り返る

2021年05月28日 06:00

 豪快に突き抜けて2冠を達成したオルフェーヴル(手前)

 これまで数々の名場面が繰り広げられた競馬の祭典「日本ダービー」。中でも1941年セントライト、51年トキノミノルなど、“○○○1年”の開催では印象に残る名馬、ドラマが誕生した。この連載では、1971年から2011年までの5回にスポットを当てる。第5回は未曾有の危機に見舞われた11年。不良馬場を力強く踏み締め勝利し、暗い世の中に一筋の強い光を放ったオルフェーヴルについて、主戦の池添謙一騎手に当時を振り返ってもらった。

 ◇  ◇

 東日本大震災という未曽有の危機に見舞われた2011年。そんな暗い世の中に、一筋の強い光を放ったのはオルフェーヴルだった。

 主戦の池添が当時を回顧する。「中山と福島が開催できなくて、皐月賞も東京でしたからね。(電力事情のため)東京も地下馬道や調整ルームが暗かったのはよく覚えています」。皐月賞こそ4番人気だったが、3馬身差の快勝でまず1冠。一気に世代最強を印象づけ、ダービーでは堂々の1番人気を集めた。

 季節外れの台風接近の影響があり、あいにくの不良馬場。「嫌でしたね。ただ、人間の方がそう思うだけで、オルフェーヴルは問題なかったです」。直線で窮屈になるシーンもあったものの、泥んこ馬場を力強く踏み締め、鮮やかに抜け出す。2着ウインバリアシオンとは1馬身3/4差だったが、力の違いは明らかだった。

 皐月賞ではあえてガッツポーズを自重した池添だが、万感の思いを込めて府中の曇天に人さし指を突き刺した。

 「あの頃、ファンの方から、オルフェーヴルに元気をもらいました、という手紙が来ました。うれしかったですね」

 -あれから10年。再び災厄から立ち直ろうとする人々を、その走りで勇気づけてくれるスターが誕生するかもしれない。

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。