10日に東京競馬場で行われる毎日王冠(3歳上・GII・芝1800m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる10回の馬券絡みがディープインパクト。次点で3回のハーツクライ、ダンスインザダークが続き、2回がクロフネ、ジャングルポケット、キングカメハメハとなっている。
ディープインパクト産駒は[3-4-3-29]。15年
エイシンヒカリ、17年
リアルスティール、19年
ダノンキングリーが勝ち馬として名を連ねているが、3頭においては母の父Storm Catという血統構成の共通点もあった。なお、同配合には17年に58kgの斤量を背負いながらクビ差2着となった
サトノアラジンも該当する。今年は
カデナ、
ダノンキングリー、
ポタジェ、
ヴァンドギャルドの4頭が出走予定。
初出走となる
Kingman産駒は
シュネルマイスターが上位人気と目される。東京芝1800mでの産駒出走例は21年スイートピーSで6着だった
エリザベスタワーに限られるため、種牡馬としての真価も問われる一戦になりそうだ。なお、
シュネルマイスターにおいては近親に昨年の勝ち馬
サリオスがいる血統背景を強調しやすい。
ジャングルポケット産駒は[1-0-1-1]。好走馬の内訳は、14年8人気1着の
エアソミュール、20年5人気3着の
サンレイポケット。少数精鋭といった成績を残しているだけに、出走馬がいた際には人気不問で気を配る必要がありそうだ。今年は昨年に続いて
サンレイポケットが出走予定。