「マイラーズC・G2」(24日、阪神)
マイル界にニューヒーローの誕生だ。主役不在の混戦を制したのは6番人気の
ソウルラッシュ。3連勝の勢いそのままに、重賞初挑戦にして初制覇を飾り、安田記念(6月5日・東京)の優先出走権を獲得した。鞍上の浜中にとっては、JRA通算1100勝の
メモリアルVとなった。2着に1番人気の
ホウオウアマゾン、3着には4番人気の
ファルコニアが入った。
一時代を築いた
グランアレグリアや
インディチャンプらがターフを去り、混迷を極める古馬マイル戦線。新星誕生が渇望される中、昇竜の勢いで急成長を遂げた
ソウルラッシュが、豪快Vで“次世代エース”に高らかと名乗りを上げた。
朝から降り続いた雨もやみ、稍重にとどまった芝コース。道中は後方でじっくりと脚をため、しまい勝負にかけた。迎えた直線。大外に持ち出すと、放たれた矢のように末脚一閃。前を行く12頭をまとめて飲み込み、破竹の4連勝で初の重賞タイトルを手にした。
勝負服は泥まみれ。額の汗を拭った浜中は開口一番、「すごく強かったです」とやや驚きの表情。ゲートの1歩目がうまくいかず、「想定よりも後ろからになった」と振り返ったが、焦ることなく冷静に対処。4角で
ゴーサインを送ると「しっかりと反応したので“かわせる”と感じました」と、期待以上の内容に笑みを浮かべた。
21年12月からコンビを組み、これで4戦4勝と負け知らず。鞍上は、この勝利でJRA通算1100勝を達成した。「いいタイミングで巡り会えた。重賞初挑戦で豪快な競馬を見せてくれたので、次のG1に、さらに期待を持って挑める」。久々に訪れた
ビッグチャンスを心待ちにする。
戦況を見守った池江師は「相当力をつけているね」とVに感心しきり。連勝劇に「マイルがいいのはうすうす気づいていた。復帰後はノドの状態も良くなった。全てがいい方に向いている」と力強くうなずく。今後は短期放牧を挟み、強豪が集う安田記念へ。果たして“魂の突進”はどこまで続くのか-。6月の府中が楽しみだ。
◆浜中が通算1100勝 24日の阪神11RマイラーズCを
ソウルラッシュで制し、浜中俊騎手(33)=栗東・フリー=が史上35人目、現役では17人目となるJRA通算1100勝(うちG19勝を含む重賞46勝)を達成した。「改めて達成した数字を聞くと、ここまで来られて良かったと思いますし、何より関係者の皆さんと馬たちに感謝しています。
ソウルラッシュのような強い馬の存在は今後の
モチベーションにもなりますし、来週からのG1レースで、僕自身も盛り上げられる一員になれたらと思います」とコメントした。