2つめのマイル重賞制覇を狙うファルコンビーク(撮影:高橋正和)
第19回スパーキングサマーC・SIIIが8月25日、川崎競馬場の1600mで行われる。昨年は後に日本テレビ盃・JpnIIを制した
サルサディオーネが、12年には牝馬で南関クラシック2冠を達成した
クラーベセクレタが制した夏の川崎名物のマイル戦。今年も精鋭14頭(南関東13、他地区1)で争われる。
地元を代表しての参戦は目下3連勝の
ファルコンビーク。2走前の川崎マイラーズ・SIIIの道中は2番手追走から直線半ばで瞬発力を発揮。一気脚を伸ばして後続を振り切った。間隔の空いた前走の高津OPは早め先頭からの押し切り勝ちという完勝。地の利を生かし、2つめのマイル重賞制覇を狙う。
昨年の東京ダービー・SI馬、
アランバローズが復帰戦にここを選択。ここ2戦こそ2桁着順が続いたが、2歳時に今回と同じ川崎1600mの全日本2歳優駿・JpnIを制しておりコース適性は証明済み。また、昨年秋にはテレ玉杯オーバルスプリント・JpnIIIで3着に入った実力は本物だ。
スマイルウィは3連勝で2走前の京成盃グランドマイラーズ・SIIを制覇。これまで、1600m戦は【3-1-0-2】という距離巧者で、4か月ぶりの実戦となった前走のマイルグランプリ・SIIは、最後に差されたとはいえ、激しい先行争いから早め先頭に立ち、0秒2差の2着に粘り込んでいる。まだ底を見せていない印象だけに怖い存在だ。
長く不遇の時期が続いた
ヴァケーションだが、岩手に転入後【1-1-2-0】。新天地で復活のきっかけをつかんだ。前走のマーキュリーC・JpnIIIは上位2頭には離されたとはいえ、3着と地方馬最先着。この時の4着は佐賀記念・JpnIIIを制し、平安Sで2着の実績を買われて1番人気に推された
ケイアイパープル。これにハナ差先着したことからも、完全復活と言っていいだろう。元川崎所属で、地元初の全日本2歳優駿・JpnI馬でもある。凱旋レースでどんな走りを見せるか注目だ。
さらに、逃げればしぶとい
ジョーパイロライト、20年のかしわ記念の覇者・
ワイドファラオなど強豪ばかり。熱帯夜に負けない、熱い戦いを繰り広げる。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
◇川崎競馬特集ページには無料の予想コンテンツが盛りだくさん!