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ミラクルティアラ(10月16日、阪神4R・2歳新馬、ダート1400メートル=3着)
競走馬は調教で併せ馬を行うことはあるが、馬群で包まれる経験は実戦が初めて、というパターンがほとんどだろう。
同馬は内の2番枠からの発走で、序盤は外の
メイショウトップウと併走のような形で先行。勝負どころでメイ
ショウの外へ持ち出したが、今度はさらに外から
ラピッドベルがピタリとマークされた。しかも、直線では3頭による叩き合いの最内。息を抜くような時間がない終始、メンタル的に厳しい競馬を強いられながらも、勝ち馬から首、首差の3着は高く評価していい。
松山弘平騎手も「内枠でしたので厳しい競馬になりました。その割には最後まで頑張ってくれたと思います」と口にした。この経験は次走に、そして今後につながるはずだ。(山本 武志)