◆第83回菊花賞・G1(10月23日、阪神・芝3000メートル)
ヤマニンゼストが、“ユタカマジック”で再び激走を狙う。G1初挑戦となる菊花賞は、3枠5番に決定。元騎手で“武豊の後輩”の千田調教師は「あれだけのジョッキーなので枠はどこでもいい」と全てを委ねる構えだ。
同じ赤帽だった神戸新聞杯では12番人気で2着と大健闘した。後方待機を選択。直線では1頭分のスペースを逃さず、力強い伸び脚で菊切符を手にした。武豊は「一か八か。開かなかったら終わりだけど、うまく行った」と振り返る。
武豊にとっても思い出がある、錦岡牧場ゆかりの血統だ。愛国産の2代母マダニナは
ドーヴィルのセリで落札されたが、その場に同席していた。「そのセリで一番高かった。当時で1億ぐらい。会場が沸いていたし、新聞にも出てたもんね」と懐かしんだ。
武豊は歴代最多の5勝。さらに16年は6番人気
エアスピネル、18年は10番人気
ユーキャンスマイルで3着に入るなど穴も開けている。レジェンドの手綱に導かれて、
ヤマニンゼストが大駆けを目指す。(水納 愛美)