日曜東京メインの伝統ハンデ重賞「第60回アルゼンチン共和国杯」の追い切りが2日、栗東、美浦トレセンで行われた。充実期を迎えた
テーオーロイヤルがひと叩きして上昇ムード。きっちりと秋の収穫を刈り取り、大舞台へと飛躍する。
4歳シーズンの今春と今秋に違いなどあろうはずがない。
テーオーロイヤルが全国区に一気に名乗りを上げた春の象徴のレースはダイヤモンドSの勝利と、天皇賞・春の熱闘3着だった。迎える実りの秋。始動戦のオールカマー5着にコケた感があるものの、すぐさまに用意されたこの舞台で本領発揮してこそだ。
先月30日にCWコースで帝王賞の覇者
メイショウハリオ(5歳オープン)と併せ、6F82秒3〜1F11秒5のスパーリング(3馬身追走から併入)を消化していることもあり、この日の最終追いは坂路4F55秒0〜1F12秒5の時計が示す通り薄味の内容。負荷をかけることなく、2歳新馬(
レイナアレナ)に胸を貸すだけに終始し、併入で駆け上がった。
馬なりの登坂に栗原助手は「日曜にしっかり併せ馬をやって今日は軽めで予定通り。中身が詰まってきた感じで、一度使って上向いている」と好感触。指揮官の岡田師はオールカマーの敗因に触れて「休み明けの分。秋初戦としては悲観するような競馬でもなかった」とここでの巻き返しに期待を込めた。
主戦である菱田が常々、強調するセールスポイントは無尽蔵のスタミナ。「レース後にすぐ息が入る。
フーフーと、しんどそうにしたことがない」と心肺機能を絶賛。ただ、天皇賞・春だけは最終4角で目の前にいた
タイトルホルダーを相手に勝負を仕掛けたシーンが
ハイライトとあって、精根尽き果てたのも事実。次に対戦する時に、あの馬を超えなければ天下を獲れないのも明確となった。
「1週前の追い切りに乗りましたが、常歩(なみあし)の段階からいい感じで確実に上向いています。能力の高い馬ですし、それを見込まれてのトップハンデは仕方ない。ここはしっかりと結果を出さないといけないと思っています」
小休止はオールカマーの一度だけでいい。菱田は必勝を期す意気込みだ。
《トップハンデ過去10年2勝》アルゼンチン共和国杯はトップハンデに鬼門のレースだ。過去10年でトップハンデは2勝2着1回、3着1回。ただ、ハンデ57.5キロに限れば【1・1・1・1】とコンスタントに馬券に絡んでいる。昨年トップハンデ57.5キロを背負った
オーソリティがV。同ハンデの
テーオーロイヤルにとっては吉兆データだ。