栗東坂路でテーオーロイヤル(右)はスムーズな動き(撮影・北村雅宏)
「アルゼンチン共和国杯・G2」(6日、東京)
重賞2勝目を目指す
テーオーロイヤルは2日、栗東坂路での併せ馬で万全の状態をアピール。休み明けのオールカマーでは5着に終わったが、実戦を使われた上積みは大きく、57・5キロのトップハンデを克服してタイトルを奪取する。
ひと叩きで本領発揮へ。始動戦のオールカマーでは5着に敗れた
テーオーロイヤルだが、栗東坂路で使った上積みを感じさせる好アクションを見せた。ややソフトな内容だったため、4F55秒0-40秒2-12秒5と全体時計は目立たないが、余力十分の手応えで
レイナアレナ(2歳新馬)と併入してゴールラインを通過した。
担当の栗原助手は「日曜もしっかりとCWで併せ馬をしているので、直前は軽めで予定通りの時計です。前走とは体の張りが全然違いますし、中身が詰まってきた感じがあって、一度使って上向いていますよ」と状態の良さに太鼓判を押す。
1週前追い切りにまたがった主戦の菱田も「前走は動ける態勢にあると思っていたのですが、返し馬にいって休み明けという感じがありましたね。先週に乗った感触では、確実に上向いていますよ」と前走以上の状態であることを強調した。
東京コースでは2月のダイヤモンドSを完勝。当時より斤量が3・5キロ増えて、トップハンデの57・5キロを背負うことになったが、鞍上は「能力の高い馬だし、それを見込まれてのトップハンデは仕方ありません。ここはしっかりと結果を出さないといけないと思っています」ときっぱり。天皇賞・春3着の実績は今回のメンバーでは最上位。文句なしの勝利をもぎ取り、再びG1の大舞台へと乗り込むつもりだ。