◆第60回ア
ルゼンチン共和国・G2(11月6日、東京・芝2500メートル)
伝統のハンデ重賞は18頭立てで争われ、田辺裕信騎手が手綱を執った6番人気の
ブレークアップ(牡4歳、美浦・黒岩陽一厩舎、父
ノヴェリスト)が横一戦の叩き合いから抜け出して2着以下に1馬身1/4差をつけ、約1年半ぶり2度目の重賞挑戦で初タイトルを獲得した。勝ち時計は2分31秒1(良)だった。
5頭が同タイムとなった2〜6着の争いは、5番人気の
ハーツイストワール(武豊騎手)が首差で3番人気の
ヒートオンビート(戸崎圭太騎手)を制して2着を確保。1番人気の
テーオーロイヤル(菱田裕二騎手)は同タイムながら6着にとどまり、昨年のホープフルSを制した
キラーアビリティ(クリスチャン・デムーロ騎手)は2番人気も見せ場なく8着に終わった。
岩田望来騎手(
カントル=4着)「54キロだったので積極的な競馬をしようと思いました。4番手のいい位置で進められて直線でいったんは先頭に立った。最後までしっかり脚を使ってくれています」
三浦皇成騎手(
ラストドラフト=5着)「馬場の内側がいいですね。外までスムーズに出せたけど、内と外の差は大きかった。それでも馬は最後まで頑張ってくれました」
石橋脩騎手(
ユーキャンスマイル=7着)「返し馬からきびきびしていて状態は良かった。スタートは一歩目は出るけどその後が出ていかなくてあの位置に。ガチャっとなった時に他の馬の動きに伴って外に行くことになった。最後はいい脚でしたし、ハンデ差がある中で頑張ってくれました」
クリスチャン・デムーロ騎手(
キラーアビリティ=8着)「折り合い重視で中団から進めました。直線もそれなりに伸びてはきているけどじりじりでした」
荻野極騎手(
ディアマンミノル=9着)「パドック、返し馬から今まで以上にいい雰囲気でしたし、取りたいポジションを取ることができました。ロスなくスムーズに運ぶことができたし、直線でアク
シデントもあって
バランスを崩す部分があった。大跳びで長く脚を使うだけに影響はありました。残念です」
トム・マーカンド騎手(
アフリカンゴールド=10着)「逃げろという指示でしたが、1頭速い馬がいて、2番手で待機する形に。初ブリンカーでしたが、逆に進んでいかなくて、ブリンカーはない方がいいかもしれません」
永野猛蔵騎手(
コトブキテティス=12着)「直線で外に出した時は反応してくれましたが…。最後まで一生懸命頑張ってくれました」
津村明秀騎手(
プレシャスブルー=13着)「前半からついていけなかったですね。最後もこの馬なりには詰めてきているけど…」
富田暁騎手(
ダンディズム=16着)「スタートはいつも出ない馬ですが、いつも以上に一歩目が出ませんでした。今の府中は特に前が有利でなかなか前にとりつけなかったです。ゲートをしっかり出しつつついていけないと。馬は前走より仕上げも良くて、気配も良かった」
石川裕紀人騎手(
レッドサイオン=17着)「いい所で運べたけど、メンバーも強かった。直線でアク
シデントがあったとはいえ、脚もあがっていました」