◆第9回京都2歳S・G3(11月26日、阪神競馬場・芝2000メートル、良馬場)
京都競馬場の改修工事のため、3年連続で阪神競馬場で行われた2歳重賞は、重賞昇格後は最多の15頭(すべて牡馬)が出走して争われた。
ミルコ・デムーロ騎手を背に、積極的にハナを奪った5番人気の
グリューネグリーン(牡2歳、美浦・相沢郁厩舎、父
ラブリーデイ)がそのまま逃げ粘って重賞初制覇を決めた。勝ち時計は2分0秒5。
父
ラブリーデイの産駒はJRA重賞初勝利。また、関東馬の京都2歳Sの制覇は重賞昇格後初めてで、関西圏の2歳重賞はファンタジーS(
リバーラ)、デイリー杯2歳S(
オールパルフェ)に続いて3戦連続で関東馬の逃げ切りとなった。
頭差の2着は3番人気の
トップナイフ(横山典弘騎手)が入り、さらに1馬身1/4差の3着は11番人気の
ヴェルテンベルク(西村淳也騎手)が入って、3連単は28万5520円の高配当。1番人気の
グランヴィノス(川田将雅騎手)は6着に終わった。
ライアン・ムーア騎手(
コスモサガルマータ=11着)「ゲートでチャカチャカして後手に回ったのが響いた。馬場がソフト過ぎましたし、メンコ(覆面)も合わなかったのかもしれません。終始、
スピードに欠けました」
松山弘平騎手(
スマラグドス=12着)「スタートが良くていいポジションが取れた。直線も手応えが良かったけど、内から接触されて
バランスを崩してしまいました」
福永祐一騎手(
アイルシャイン=13着)「いい形が脚がたまり、最後どれだけ脚を使えるかなと思っていたが、内から当てられて外にトモ(後肢)が流れてしまった。もう少し距離が短くてもいいかもしれません」
斎藤新騎手(
アレクサ=14着)「夏に比べて馬は良くなっていました。ただ、
パワータイプで現状ではダートの方がいいのかな」
浜中俊騎手(
ビキニボーイ=15着)「休み明けでしたし、使って状態が上がってくればと思います」