◆第23回チャンピオンズC・G1(12月4日、中京・ダート1800メートル)
第23回チャンピオンズC・G1(12月4日、中京)で、
テーオーケインズと松山弘平騎手(32)=栗東・フリー=が、11年の
トランセンド以来となる史上2頭目の連覇に挑む。昨年は6馬身差をつけて圧倒し、JRA賞最優秀ダートホースにも輝いたパートナーとの偉業達成に向けて、主戦ジョッキーは並々ならぬ決意を口にした。
松山が
テーオーケインズとチャンピオンズC連覇の大仕事に挑む。頼れる相棒は前走のJBCクラシックを勝ち3つ目のG1タイトルを獲得。ここでは実績断然だ。「圧倒的一番人気になるのかなとは思ってます。みなさんの期待も分かってますし、しっかり応えられるように頑張りたい」と覚悟する。
13日に3年連続の年間100勝を達成。現役22人目となるJRA通算1000勝まであと「3」としている32歳だが、今年3月12日の阪神9Rの最後の直線で、自身の不注意により前の馬に接触して落馬負傷。5週間を棒に振り、騎手人生で一番長い戦線離脱となった。5月21日の平安Sで復帰後初めて重賞をプレゼントしてくれたのが
テーオーケインズだった。
「大きい存在です。ケインズに助けられてるなと思います。ずっと一緒に歩んでこられているので、オーナー、関係者の方々には感謝しかないです。もっともっと一緒に上を目指していきたい」と力を込める。今年はブランクがありながら、
デアリングタクトでの無敗牝馬3冠など自身のJRA重賞年間最多勝利だった20年と同じ9勝を挙げる。足りないのはG1のタイトルだけだ。
23日はサッカー日本代表のW杯1次リーグ・ドイツ戦をテレビ観戦した。怒涛の逆転劇に「メチャクチャ応援しました。ホントに感動しましたし、自分も感動を与えられる人になりたい」と、同じアスリートとして大きな刺激をもらった。
23回目を迎えるチャンピオンズC。前身のジャパンCダートを含め連覇を達成したのは10、11年の
トランセンドだけ。ダートG1を10勝した
ホッコータルマエなど砂の猛者8頭は翌年ことごとく敗れてきた厚い壁だ。史上2頭目の偉業へ、主戦は「もちろん連覇したい。少しでもケインズの名を残したいです」と
ファイティングポーズ。今週末は名古屋から、全国の競馬ファンを感動の渦に包み込んでみせる。(玉木 宏征)
◆高柳大輔調教師「中京で走れるのはプラス」
テーオーケインズを管理する高柳大輔調教師(45)は、ジャパンCダート(当時)を連覇した
トランセンドの姿を目の当たりにしてきた。同馬を管理した栗東・安田隆行厩舎の調教助手時代だ。「調教には乗っていませんでしたが、僕の目から見て別格でした。調教内容も結構ハードでしたし、タフだったんですよね。海外に行っても動じなかった」。ダートG1を4勝し、11年のドバイ・ワールドC2着など大舞台で活躍した猛者を育てた厩舎でダート馬のつくり方を学んできた。
テーオーケインズは初めての環境だと物おじしたり、
テンションが高くなる馬。「ゲートをスムーズに出るかなど不安が残ります。今年は(挑戦を)受ける立場。連覇の難しさはしみじみ感じていますが、中京で走れるのはプラスなので」と本格化してから3戦3勝のホームタウンを歓迎し、愛馬の偉業達成を願った。