第74回朝日杯フューチュリティS・G1(18日、阪神・芝1600メートル)の出走馬が15日、確定した。G1企画「データ埋蔵金」は、無傷2連勝の
エピファネイア産駒
コーパスクリスティをクローズアップ。阪神芝マイル、2歳重賞で結果を出す中内田厩舎が先週の阪神JFの
リバティアイランドに続き、2歳G1連勝を狙う。16日に枠順が発表される。
今年は混戦ムードが漂うが、データでは“鉄板”と言えるほどの材料を持った馬が存在する。先週の阪神JF(
リバティアイランド)に続く、2週連続の2歳G1制覇を目指す中内田厩舎の
コーパスクリスティだ。
まずは中内田厩舎の2歳重賞成績を見ると、16年以降では2位の藤沢和(引退)、矢作厩舎の6勝を大きく突き放す12勝と圧倒。23戦での数字ということは特筆すべきで、勝率は驚異の5割超え。20走以上に限ると勝率、連対率ともトップだ。さらに、同期間の阪神芝マイルでの厩舎別成績は、こちらも2位の池江、池添学厩舎の15勝を大きく上回る25勝。ここまで厩舎が挙げたJRA重賞30勝中、8勝が当舞台と圧倒的なコース適性を誇る。
2歳戦×阪神芝マイルという条件の朝日杯FSは【2102】で連対率60%。17、20年は2頭出しで1頭が着外も、もう1頭の
ダノンプレミアム、
グレナディアガーズは優勝。昨年は1頭のみ出走の
セリフォスが2着だった。つまり、ここまで出走させたのは3回のみで、管理馬が連対を外した年は一度もないのだ。
血も騒ぐ。ディープインパクト産駒がほぼいなくなった今年の2歳世代だが、33勝でトップを独走するのが本馬の父である
エピファネイア産駒。もともと、3歳で昨年の年度代表馬に輝いた
エフフォーリアや一昨年の無敗牝馬3冠馬の
デアリングタクトなど仕上がりの早いタイプが多い種牡馬だ。
今週は初コンビのイーガンがコンタクトを取り、栗東・CWコースの3頭併せで軽快な脚さばき。「動きに問題はなく、スイッチの入りやすい特徴もつかめたようなので、いい調整ができたと思います」と福永助手は仕上がりに手応えを得ている。中内田厩舎の圧倒的な実績に加え、血統面での後押しも受け、一気に頂点の座まで駆け上がる。