シュバルツガイストで中山1Rを勝利して笑顔を見せる武豊騎手(中)、左は国枝栄調教師、右は水泳の萩野公介さん(カメラ・荒牧 徹)
今年のJRAで最初のレースとなった1月5日の中山1R・3歳未勝利戦(ダート1200メートル=16頭立て)は、1番人気の
シュバルツガイスト(牡、美浦・国枝栄厩舎、父
キタサンブラック)が、“初笑い”となる初白星を挙げた。勝ち時計は1分12秒6(良)。
きっちりとスタートを決めて、前半は流れに乗って5番手をキープ。4コーナーで前を射程圏に入れると、直線では反応良く加速。最後は先に抜け出していた
ジェイケイファイン(内田博幸騎手)をかわして、1馬身3/4差をつける完勝だった。
見事な手綱さばきを見せた武豊騎手は開口一番、「リーディング、久しぶりや(笑い)」と冗談交じりに“ユタカ
スマイル”を振りまいた。さらに続けて「幸先の良いスタートを切れて、うれしいですね。気分的に普通の未勝利戦ではなかった。本当に走る馬だと思う。乗り味は芝だと思うんだけど、先々走ってくると思う」と、喜んだ。
同じく新年一発目で勝利をつかんだ国枝調教師は「しまいは今までにないくらい、しっかりと伸びてくれた。1つ勝ったことだし、また芝に挑戦するのも」と、今後の可能性に期待を膨らませていた。