「日経新春杯・G2」(15日、中京)
2年前には、3連単96万馬券の大波乱。23年も荒れに荒れた中京の正月開催を思えば、軽ハンデ54キロの恩恵がある
プリマヴィスタの一発がないか。オープン入り後はワンパンチ足りない競馬が続くものの、着順ほどレース内容は悪くない。22年5月にレコード勝ちした中京芝2200メートルで高配の使者となる。
温度計が示す数字は2度。10日午前7時の栗東トレセンはいてつくような寒さに見舞われたが、休み明けをひとたたきされた
プリマヴィスタの動きは活気に満ちあふれていた。
古川奈穂(レースはM・デムーロ)を背に、左回りのCWでキャンター調整。スムーズな動きを見届けた田代厩務員は「以前は併用していたけど、坂路は背腰がこたえるので、今はコースのみで調整している。皮膚が薄いからか、夏の暑い時季はもうひとつだった。今は体調がいいよ」と状態面に太鼓判を押す。
オープンに昇級後は重賞で8着、9着、出走取消、6着、6着とワンパンチ足りない競馬が続くが、前走の中日新聞杯では勝ち馬からわずか0秒2差。「外枠(8枠17番)の分もあったからね。内枠ならまた違っていたと思う」と振り返るように、馬自身は着実に力をつけている。
22年5月の三方ケ原Sをレコード勝ち。中京芝2200メートルは望むところだ。「正直、レコードには驚いた。むしろ力のいる馬場の方が向いているからね。中山金杯を除外されたが、左回りが合うので中京の方がいいと思っていた。うまく流れに乗れるようなら」と同厩務員。
タレントぞろいの矢作厩舎。僚馬
キングオブドラゴンとともに、10番人気でアッと言わせた13年
カポーティスター以来の大駆けを狙う。