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復活信じネヴァブションAJC杯連覇導いた伊藤正師

2023年01月20日 05:00

AJC杯連覇を達成したネヴァブション。管理する伊藤正徳調教師(右)

 【競馬人生劇場・平松さとし】今週末はアメリカジョッキークラブカップ(G2、以下AJC杯)が行われる。2009、10年とこのレースを連覇したのがネヴァブション。管理したのは美浦・伊藤正徳調教師(引退)だった。

 「線の細い馬で、せかさずゆっくりと仕上げていきました」

 2歳だった05年の新馬戦では10着に敗れるなど、後に重賞を3勝する馬とは思えないほど、そのキャリアはゆったりとしたスタートを切った。

 「パンとすれば良くなるという確信があったので、無理せずにやっていくうちに徐々に良くなりました」

 実際、3歳の秋には菊花賞(G1)の出馬表に名を連ねるまでになり(10着)、翌春には日経賞(G2)で重賞初制覇を飾った。

 その後、骨折して長期休養を余儀なくされたこともあった。

 「獣医師から“重傷なので復帰は難しいかも…”と言われました」

 そう語った伊藤師だが、簡単に首を縦には振らなかったと続けた。

 「自分の考えとして、預かった馬は少しでも長く厩舎にいてもらいたいというのがありました。だから、可能性が0でない限り、簡単に引退させませんでした」

 結果、それがAJC杯連覇につながるのだった。

 ところでこのネヴァブション、実は入厩の際から逸話のある馬だった。

 「本来は廣崎利洋オーナーの別の馬が入厩する予定でした。ところがその馬が牧場で死んでしまい、代馬を用意してくれることになりました」

 師が牧場まで見に行くと、5頭の代馬候補が目の前に出された。その中から、伊藤師自身がピックアップした馬こそ、ネヴァブションだったのだ。

 ちなみに伊藤師はネヴァブションが連覇する前年の08年もエアシェイディでAJC杯を勝っている。つまり、同レース3連覇を果たしていたのだ。

 さて、そんな伊藤師だが、19年には定年により引退。その後、1年半とたたぬうち、鬼籍に入ってしまった。今年のAJC杯を、雲の上から果たしてどんな思いで観戦するのだろう。 (フリーライター)

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