美浦の若きG1トレーナー・田中博康調教師(37)は、今週末の中山に2頭の精鋭を送り出す。皐月賞
トライアルのス
プリングS・G2(19日)の
ハウゼ、フラワーC・G3(18日)の
パルティキュリエ。いずれ劣らぬ
スピード能力の持ち主で、重賞ダブルゲットも十分ある。
ハウゼの前走・水仙賞は4角先頭から押し切る強い競馬。2着の
メイテソーロが先週1勝クラスを快勝し、レースレベルも証明された。14日は坂路で軽く調整をしただけだが、田中博師は「前走よりも状態は上向いている」と手応え。2000メートル以上を4戦し、1800メートルはダートだった昨年9月の新馬戦以来となるが、「そんな集中力があるタイプじゃないので、プラスだと思う」。全2勝を挙げる得意の中山で、G1切符をつかみとる。
パルティキュリエは、母が仏オークス3着の
エクセレンス2で、半兄はデビューから3連勝した
レクセランス。前走、昨年11月の未勝利戦(東京・芝1600メートル)の勝ち時計は同日の赤松賞(2歳1勝クラス)を3秒も上回り、
スピード能力は秀逸だ。9日の1週前追い切りでは美浦・Wコースで馬なりながらラスト1ハロン11秒3と抜群の動きを見せ、休み明けの不安も感じさせない。初の中山コースにも「トモの
バランス的に右回りに替わるのはいい」と、指揮官は自信たっぷり。いきなりの重賞挑戦でも侮れないだろう。(角田 晨)