過去10年のデータから勝ち馬を探し出す「G1データ王」。春G1開幕戦だった高松宮記念は、推奨した
ナムラクレアが惜しくも2着。先週の大阪杯は、中穴
マリアエレーナを推奨も5着に終わった。今週の「第83回桜花賞」こそ的中させたいところだ。今回データが導き出したV候補は、昨年圧倒的な強さでG1を制したあの馬だ。
(1)前走
最重要
ステップであるチューリップ賞組が最多4勝だが、G2に昇格した18年以降は【0・4・2・15】とやや不振。クイーンC組【1・0・1・17】、フィリーズレビュー組【1・0・2・46】もあまり信頼は置けず、フラワーC組【0・0・0・8】、アネモネS組【0・0・0・22】は狙いづらい。
注目したいのは、阪神JFからの直行組。【1・2・0・3】で連対率50%。21年には
ソダシと
サトノレイナスがワンツーを決めた。“ぶっつけ”は近年のトレンドとなっている。
(2)前走人気
前走1番人気馬が【7・4・4・25】で単勝回収率181%、複勝回収率106%と好成績を収めている。対照的なのは、前走6番人気以下。【0・0・1・43】と絶望的な数字となっている。人気を背負っていた素質馬を評価したい。
(3)馬体重 459キロ以下は【0・5・5・92】で、軽量馬には厳しいレースになっている。これに該当する13年
クロフネサプライズ、15年
ルージュバック、22年
ナミュールの3頭は1番人気ながら着外に沈んだ。456キロでチューリップ賞を制した
モズメイメイや、436キロでフィリーズレビューを制した
シングザットソングには不吉なデータだ。
好成績なのは460〜479キロ。勝ち馬は最多8頭で、中穴馬の激走も多い。15年は5番人気
レッツゴードンキ、17年は8番人気
レーヌミノル、昨年は7番人気
スターズオンアースが勝ち、高配当を演出した。当日の馬体重は要チェックだ。
(4)種牡馬 ディープインパクト産駒が最多3勝。産駒ラストイヤーの今年は
ライトクオンタム1頭がエントリー。その他に成績が目立つのは、ダイワメジャー産駒だ。【1・2・1・10】で単勝回収率291%、複勝回収率207%。人気薄での好走が多く、13年
プリンセスジャックが14番人気3着、17年
レーヌミノルが8番人気1着、19年
シゲルピンクダイヤが7番人気2着だった。
ドゥラメンテ産駒は昨年2頭が出走。
スターズオンアースが7番人気で1着、
ベルクレスタが9番人気7着と人気以上の走りを見せており、今後期待の血統だ。
結論
2歳女王
リバティアイランドの主役は揺るがない。阪神JF組、前走1番人気、全3戦460キロ台、
ドゥラメンテ産駒と全項目でほぼトップ評価。1冠は濃厚だ。(データ班)