<アンタレスS>逃げ切り、アンタレスSを制するプロミストウォリア(左)(撮影・平嶋 理子)
◇G3・
アンタレスS(2023年4月16日 阪神ダ1800メートル)
阪神競馬場で16日に行われたダートG3「第28回
アンタレスS」は断然の1番人気を背負った
プロミストウォリアが逃げ切り、5連勝で前走の東海Sに続く重賞連勝を決めた。
直線で止まってしまうのではないか。そんな不安を一蹴する強さだった。
プロミストウォリアが刻んだ前半1000メートルのラップは芝並みの59秒4。かなり速くなった。2番手
メイショウカズサがマークする流れ。直線で突き放しにかかり、追いすがる
ヴァンヤールを半馬身退けた。
厳しい展開も初の59キロも克服。テン乗りの鮫島駿は賛辞を惜しまない。「素晴らしい馬ですね。時計も内容も文句ないです。ペースも落とそうと思っていなくて、リズムを意識していました。最後は苦しかったけど、かわされる感じはなかったです」と振り返った。
野中厩舎は12日に
ペルアアが船橋のマリーンCを勝ち、中3日でダート重賞2勝を挙げた。
プロミストウォリアは6歳馬ながらまだキャリア8走。3度の骨折を乗り越え、前走の東海Sに続く重賞連勝を飾った。全盛期はこれから。
鮫島駿は「乗りやすいですね。テンが速くて、速いペースでゴールまで走れる馬。これからは素晴らしいステージで戦っていくと思います」と明るい未来を思った。トレーナーが晩成と語るキャリアホースが、ダート王へ向かって突き進む。
プロミストウォリア 父マジェスティックウォリアー 母プロミストスパーク(母の父フジキセキ)17年3月26日生まれ 牡6歳 栗東・野中厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道平取町の坂東牧場 戦績8戦6勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億4133万2000円。馬名の由来は母名の一部+父名より。