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ローラS・G2」(23日、東京)
ゴールデンハインドが虎視たんたんと樫の権利獲りを狙っている。2勝馬がわずか1頭という小粒なメンバー構成なら、重賞4着&OP2着の実績は断然上位。6戦のキャリアで培われた経験値と先行力を武器に、開幕週の府中で芦毛の馬体が躍動する。
鮮やかな新緑のターフを味方に押し切りたい。
ゴールデンハインドのここまでの成績は〈1・2・0・3〉。数字だけ見ると平凡だが、掲示板を外したのは一度もない。オープンの芙蓉S2着、重賞のフラワーCでも0秒4差の4着と強敵相手に善戦してきた実績がある。
武市師は重馬場だった前走のフラワーCについて、「跳びが大きい馬なので道悪でリズムを崩してしまった」と振り返る。それでも、後方から末脚を伸ばした2頭がワンツーを決める差し有利の展開を、4角2番手から踏ん張ったのは高い地力の証明だ。
次なる舞台は直線の長い東京コースだが、先行脚質の同馬にとって開幕週の絶好馬場は追い風だろう。指揮官は「変に抑えることはないし、リズム良く走れるなら行った方がいい。中途半端な競馬をするよりはね」と説明。ラ
イバルの出方次第では、ハナを切ることも想定していた。
美浦Wで行われた12日の1週前追い切りでは、僚馬の
マイネルシトラス(4歳1勝クラス)と併せて1馬身半先着。6F83秒1-36秒7-11秒2と抜群の切れ味で、楽々と古馬を封じ込めた。「使ってカイ食いが良くなり、動きにも機敏さが出てきた。良化していますね。あとは状態の良さでどこまでやれるか楽しみ」とトレーナー。最大の強みは“経験値”。これまでの6戦で磨き上げた先行力を武器に、大舞台への切符をつかみ取る。