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【天皇賞・春】タイトルホルダー100点 希代の“長距離砲”の威圧感

2023年04月25日 05:30

タイトルホルダー

 馬体も1強!春の盾連覇へ死角なし!!鈴木康弘元調教師(79)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。第167回天皇賞・春(30日、京都)ではタイトルホルダーに唯一満点を付けた。達眼が捉えたのは完成されたスーパーステイヤーに備わった独特のオーラだ。

 一時代を築くようなスーパーホースは鍛え抜かれた筋肉と共に特別なものをまとっています。見る者に風格や気品を感じさせる、時には威圧感さえ与える一種独特な雰囲気。「オーラが凄い」。数年前、ディープインパクトに会いたくて北海道の社台スタリオンステーションを訪れた栗山英樹氏(WBC日本代表監督)はその肩をなでながら思わず嘆声を漏らしたそうです。

 タイトルホルダーもいつの間にか、そういう独特の雰囲気をまとうようになりました。晩年のディープインパクトみたいな心揺さぶる神秘的なオーラこそありませんが、その立ち姿には思わず息をのむような威圧感を漂わせています。メジロマックイーン、ライスシャワーからマヤノトップガン、テイエムオペラオー、キタサンブラック…。長距離界をリードしてきた平成の名馬たちと姿形が違うのにダブって見えるのはなぜか。堂々としていて近寄りがたい雰囲気。平成の名ステイヤーと同じ威圧感をまとっているからです。

 ゆったりとした立ち姿なのにどこにも隙がない。穏やかさの中に厳しさを宿した瞳。余裕のあるハミ受け。引き手に遊びがあるのは自然体で立っているからです。尾もごく自然に流している。血気にはやって尾と前肢を力ませるボルドグフーシュとは対照的です。程よい緊張感の中に余裕がある。現役最強ステイヤーの風格を示しています。

 馬体はすでに完成しています。ひと目で長距離ランナーだと分かる背中の長さと腹下のゆとり、完成度の高さを示すキ甲(首と背中の間の膨らみ)の盛り上がりと胸前のボリューム、ヒ腹の張り…。いずれもため息が漏れるほど素晴らしい。若馬の頃からステイヤーとして進化を遂げてきましたが、その最終形といえるでしょう。

 令和の一時代を築くスーパーステイヤー。「威圧感が凄い」。栗山英樹監督ならずとも嘆声も漏らす完熟の立ち姿。非の打ちどころなし。(NHK解説者)

◇鈴木 康弘(すずき・やすひろ)1944年(昭19)4月19日生まれ、東京都出身の79歳。早大卒。69年、父・鈴木勝太郎厩舎で調教助手。70〜72年、英国に厩舎留学。76年に調教師免許取得、東京競馬場で開業。94〜2004年に日本調教師会会長。JRA通算795勝、重賞はダイナフェアリーユキノサンライズペインテドブラックなど27勝。19年春、厩舎関係者5人目となる旭日章を受章。

 

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