NHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)は大波乱の多いレースだ。07年には17番人気の
ピンクカメオが1着、18番人気の
ムラマサノヨートーが3着となり、3連単は当時のGI史上最高配当となる973万9870円の大万馬券に。その後も6桁配当は当たり前。3連単が100万円以上になったことは4回もある。それだけに最初から穴狙いと決め付けて検討するのもアリだろう。
とりわけ注目したいのは軽量馬だ。これまでに2桁人気で馬券に絡んだ馬は17頭いるが、そのうち5頭の馬体重が432kg以下。14年には428kgの17番人気
タガノブルグが2着、16年には430kgの12番人気
レインボーラインが3着、昨年は420kgの18番人気
カワキタレブリーが3着に食い込んでいる。「なぜ軽量馬が走るのか?」と問われると返答に困るが、ここまで激走が続いているのは偶然とは思えない。
今年の登録馬のうち、前走の馬体重が432kg以下だったのは
オオバンブルマイ(牡3、栗東・吉村圭司厩舎)、
シングザットソング(牝3、栗東・高野友和厩舎)、
ミシシッピテソーロ(牝3、美浦・畠山吉宏厩舎)の3頭。アーリントンCを制した
オオバンブルマイは上位人気必至だが、それ以外の牝馬2頭は印が薄めだろう。とはいえ、
シングザットソングはフィリーズレビューの覇者、
ミシシッピテソーロも前走のニュージーランドTが0秒5差の5着だから、勝ち負けになって何ら不思議はない。少なくともヒモで押さえておいて損はないはずだ。