◆第149回ケンタッキーダービー・米G1(5月7日、
チャーチルダウンズ競馬場・ダート2000メートル)
JRA海外馬券発売対象の米3冠初戦、第149回ケンタッキーダービー(日本時間7日朝7時57分発走、
チャーチルダウンズ競馬場・ダート2000メートル)を現地取材しているフリーライターの土屋真光氏が、20年にエクリプス賞(米国年度表彰)最優秀調教師に輝いた4頭出しのブラッド・コックス調教師を直撃した。
―前哨戦のアーカンソーダービー・米G1を4馬身1/4差で圧勝した
エンジェルオブエンパイアなど4頭が出走する。
「
エンジェルオブエンパイアの前走は今の充実ぶりを感じられるものでした。もともと、うちの厩舎にはヴィクトリーフォーメーションという強い先行馬がいて、マイルまではこの馬の方が明らかに強かったんです。しかし、1800メートルになった2走前のリズンスターS(G2)では、完全に立場が逆転しました」
―マイルから1ハロンの距離延長で2連勝。
「終始外を回して余裕だった前走の勝ち方で、マイルよりも距離が延びていい馬だと確信しました。強みはキック
バックにひるまないところと、バテずに伸びるところ。金曜日の雨で渋った馬場でも問題ないとみています」
―他の3頭の評価は?
「どれもアンラッキーなレースが続いていますね。
ヒットショーの前走(ウッド
メモリアルS2着)は大外からのスタートになって、最後の直線でも内外からぶつけられてしまい、苦しい競馬になりました。
ヴェリファイングはもっと粘れますし、
ジェイシズロードもこの(12番)枠なら積極的に行きたいです」