「新馬戦」(6月3日、阪神)
22年の最優秀2歳牡馬
ドルチェモアを輩出し、今春のクラシック戦線でも存在感を見せた須貝厩舎。例年にたがわず逸材がそろう中、トップバッターとして土曜阪神5R(芝1600メートル)に
テラメリタ(牝)を送り出す。
祖母エアトゥーレは01年阪神牝馬S勝ち、伯父に08年皐月賞馬の
キャプテントゥーレがいる良血だ。母テラノヴァも芝で4勝を挙げており、豊富な
スピードを受け継いでいる。
3月29日のゲート試験合格後は山元トレセン(宮城県)で調整。5月3日に帰厩後、ピッチを上げてきた。母も担当した野本厩務員は「息遣いも良くなってきてフットワークも素軽い。初戦から動けると思う」と手応え。1週前には栗東CWでルメールが騎乗して6F86秒8-37秒6-12秒0。同世代の僚馬に楽に先着するなど仕上がりは申し分ない。
父は米国でG1・5勝した新種牡馬
ブリックスアンドモルタル。須貝師は「芝で勝っているし、
スピードがある。日本にも合うと思う」と未知の魅力に期待を膨らませる。名門厩舎の看板馬となるべく、まずは世代一番星を挙げたい。