牝馬限定のハンデ重賞「第28回
マーメイドS」。梅雨時期に施行されることもあり、とにかく荒れることで有名なレースだ。過去10年のデータを振り返り、今年の主役候補に導き出されたのは、あの馬だ。
【ハンデ】最も重要な
ファクターとなる。トップハンデの勝利は13年
マルセリーナ(56キロ)のみ。毎年、苦戦を強いられている。勝ち星トップは53キロの3勝だが、20年
サマーセント、21年
シャムロックヒルがともに50キロで優勝。51キロも2勝を挙げ、近年は特に軽量馬の活躍が目立っている。ただし、49キロ以下は【0・0・0・11】。軽すぎても割引が必要になる。昨年は54キロの
ウインマイティーが勝ったが、基本的には54キロ以上を背負う馬は押さえの評価にとどめたい。
【人気】人気馬の信頼度が低い。1番人気は14年
ディアデラマドレのVを最後に8連敗中。近5年の勝ち馬の人気は10、7、7、10、10番人気で3連単は6桁配当が続く。6番人気以下が8勝と、とにかく荒れる。
【前走】昨年Vの
ウインマイティーはオープン特別からの臨戦だったが、18年
アンドリエッテから21年
シャムロックヒルまで4年連続で前走3勝クラス組が勝っている。加えて、その4頭は前走で負けており、格上挑戦だった。
【年齢】勝利数トップは5歳の5勝だが、勝率や連対率では別表のように4歳が上回る。中心はこの2世代。6歳以上は苦戦の傾向だ。
【結論】4歳馬
ヒヅルジョウは前走の3勝クラス・シドニーTで7着に敗れたが、久々が影響した印象。昇級でもすんなりハナに立った
スピードを評価したい。近年活躍が目立つハンデ50キロも魅力。当舞台では昨年4月の未勝利戦で4馬身差Vを飾っている。他に強力な逃げ馬が見当たらず、展開面も味方しそうだ。