競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
7月29日の新潟新馬戦(ダート1200m)は
ウエスタンシーズン(牡、西園正)がV。スタートを決めてハナを切り、最後までしっかりとした脚取りで2着に2馬身半差をつけて逃げ切った。師は「ゲートを速く出るように、馬にささやいていたんだ。期待通りのスタートダッシュ。ダートに入ってから
スピードに乗って、そのまま押し切ってくれた」とイメージ通りの勝ちっぷりに目を細めた。次走については「ダート戦を予定しています。馬の状態と番組を考慮しながら、考えていきます」と話した。
西園正厩舎の現2歳世代は10頭がデビューをして、5勝。それも全て新馬戦での勝利だ。6、7月で新馬戦5勝は私の記憶にはなく、驚異的な戦績と言っていいだろう。来週からスタートする小倉でも新馬戦の勝ち星更新を狙って、有力新馬がデビューをする。
新種牡馬
サンダースノー産駒の
ドンアポロン(牡、母エイシンジルコン)は13日の小倉6R・芝1200mを幸Jで予定。「ゲートは速いし、筋肉隆々の体つきでいかにも短距離が向きそうなタイプ」と期待は大きい。同産駒の初勝利を狙う。
以前に管理していた交流重賞3勝馬
アンデスクイーンの初子
アンデスビエント(牝、父
ドレフォン)は19日の小倉ダート1700mを酒井Jで予定。師は「2日の栗東CWで6F82秒8-37秒6-11秒5。動きも申し分なかった。これだけ動ければ、新馬戦Vを意識できる」と力を込めた。
吉田厩舎も8月にデビュー予定の有力新馬が多数スタンバイしている。
ウインラグラス(牝、父
ストロングリターン、母コスモラパン)は12日の小倉芝1200m(牝馬限定戦)を予定。1週前の3日は永島Jを背に栗東CWで
ロカブルン(2歳未勝利)と併せて、首差先着。6F80秒0-36秒8-12秒0をマークした。角地助手は「これで4本目の追い切り。いい動きでした。前日にしまいを伸ばした時の反応が良かったですし、いい雰囲気できていると思います」と感触は上々だ。
エナモーニン(牡、父
モーニン、母プレシャスクルー)は19日の小倉ダート1700mを川島Jで予定。角地助手は「まだハミの取り方に課題があり、コンタクトが取りづらい面はありますが、行きっぷりはいいですね。鞍上がまたがった3日の動きも良かったです。あと2週間あるので、どこまで良くなってくるかですね」とコメントした。
スマートレザルト(牡、父
オルフェーヴル、母スマートパルス)は、中距離ダートで3勝を挙げた
スマートランウェイの弟。19日の新潟ダート1800mを石川Jで予定。「3日の併せ馬は遅れましたが、ビシッと追ったのが初めてでしたからね。
オルフェーヴル産駒ですが、現時点では難しい面を見せず、むしろ乗りやすいです。やるごとに良くなってきています」と出川助手。「このきょうだいは馬格が大きい馬が多いですが、この馬は460キロくらい。
バランスが良くて、反応もいいです。初戦から楽しみです」と期待を寄せた。(馬サブロー栗東支局・塩手)