京成杯AHでに出走予定のラインベック(撮影:小金井邦祥)
秋競馬の開幕を告げるマイル重賞として長い歴史を持ち、今年で68回を数える。野芝のみを使用した馬場の開幕週に行われるため、速い勝ち時計で決着しやすいという特徴がある。
1.
スピードタイプの台頭
路盤が改修された15年以降の数年は中距離タイプの台頭が多かったが、近年に関しては
トロワゼトワル、
ジャンダルム、
ボンセルヴィーソ、
コントラチェック、
ミッキーブリランテなど当時マイル以下を主戦場としていた
スピードタイプの活躍が目立っている。
2.先行力があるか
19・20年は3着以内に好走した延べ6頭いずれもが4角3番手以内だった。また21年に関しては逃げた
コントラチェックが12番人気で2着に好走、昨年も逃げた
ミッキーブリランテが12番人気で2着に好走した。路盤改修後の数年は差しが決まることの方が多かったが、近年は傾向が変わり逃げ先行馬の台頭が目立つ。
3.前走着順に注目
新潟開催だった14年を除く過去9回で、前走3着以内だった馬が7勝。複勝率に関しても、前走1着は22.2%、前走2着は38.5%、前走3着馬は41.7%ある。対して、前走4・5着の馬は0勝で複勝率9.1%、前走6着以下の馬は2勝で複勝率15.5%。
ラインベックはマイル路線で先行力を活かし活躍中で、中山マイルでもリステッドの東風Sを2番手から抜け出す立ち回りで勝った実績がある。調教を見るに関屋記念(3着)後も好状態をキープしているようで、引き続き勝ち負けを期待できそうだ。