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【POG】大物の相ショーマンフリートと比べて地味でも…先週の勝ち上がり組ではミエノブラボーが特注(美浦発)

2023年09月23日 12:07

中山の未勝利戦を強い内容で制したミエノブラボー

 競馬新聞「馬サブロー」のPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今週はゲート試験の合格馬が一気に増加。3歳未勝利戦が終わったタイミングで、各厩舎が2歳馬を入厩させてきたのだと思います。合格馬がこのままデビューへ向かうのか、それとも一度放牧に出されるのかは陣営の思惑があるでしょうが、合格頭数を見ると東京開催は新馬戦の登録が増えそうな感じです。

 芝ならマイル、ダートなら距離を問わず頭数がそろいそうなので、除外なども考えなければいけません。除外でリズムが狂ってしまう馬もいますし、なるべくそのような状況にならなければいいのですが-。例年、5回東京開催になるといったん出走頭数が落ち着くだけに、4回東京開催にPOG指名馬がデビューを予定しているプレーヤーの皆さんには、無事に出走がかないますように…と願っています。

 さて、先週の3日間開催では大物候補が現れました。18日の中山芝1600m新馬を勝ったショーマンフリート(牡、手塚)は大物感にあふれる好馬体。スワーヴリチャード産駒ですが、その父であるハーツクライっぽい緩さがまだまだありましたし、これからもっと良くなっていきそう。それにしても、父の勢いは止まりませんね。これはとんでもない種牡馬なのかもしれません。次走はまだ発表されていませんが、距離が延びても対応できそうで楽しみしかありません。

 同日の中山芝2000m新馬を制したトロヴァトーレ(牡、鹿戸)もいい内容でした。母がディアドラの半妹という血統馬。ここまで父レイデオロスワーヴリチャードに比べてスロースタートでしたが、3日間開催で一挙に4勝を挙げて、同世代のダービー馬の意地を見せてきました。まだまだこんなものではないと思いますし、今後の活躍に期待したいところ。POG的に、レイデオロ産駒が走らないと困ってしまう方も多いでしょう(笑)。次走は未定です。

 16日の中山芝1800m新馬を勝ったミアネーロ(牝、林)も筋の通った良血馬。直線で他馬の進路を邪魔してしまいましたが、入線通りの着順となってのV。すっきりとしない勝ち方ではありましたが、最後までしっかり伸びていましたし、能力の高さは疑いようがありません。次走は未定。

 未勝利戦で印象的だったのは、18日の中山芝1600mを勝ったミエノブラボー(牝、宗像)。外から差しづらい馬場だったと思うのですが、1頭だけ違う脚色で楽々と差し切りました。これは好内容。次走は未定ですが、また楽しみな馬が出現しました。ちなみに2着ガジュノリ(牝、尾形)はボンドガール(牝、手塚)が勝った新馬戦の8着馬。またまた『ボンドガール組』から勝ち上がり馬が出るかもしれません。

 良血馬アルセナール(牝、木村、父エピファネイア、母サンブルエミューズ)は先週の新馬戦を予定していましたが、ノーザンファーム天栄へ放牧に出されました。しっかり立て直してレースに出走できることを願っています。

 前記のミエノブラボーが3着した8月の新潟新馬(芝1800m)を勝ったアドマイヤベル(牝、加藤征)は百日草特別(11月5日・東京、芝2000m)へ向かいます。(馬サブロー美浦支局・木村拓人)

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