「デイリー盃ロジータ記念」(8日、川崎)
昨年の2歳女王&桜花賞馬が意地の戴冠だ。2番人気の
メイドイットマムが4馬身差の完勝。3つ目の
ビッグタイトルを奪取して「デイリー盃クイーン賞・Jpn3」(29日・船橋)と「東京シンデレラマイル・S3」(12月30日・大井)への優先出走権を獲得した。2着には7番人気の
スギノプリンセスが入り、断然の1番人気だった
マテリアルガールは3着と伸びを欠いた。なお、勝ち馬には永井英次デイリースポーツ常務取締役から表彰状が贈られた。
ここ一番で実力馬
メイドイットマムが逆襲に成功した。昨年は東京2歳優駿牝馬を制して2歳女王となり、今春は桜花賞をゲットしたが、続く東京プリンセス賞、関東オークスで3、4着と苦杯をなめた。「こんなものじゃない」と陣営のこん身の仕上げが通じたか最後の最後に光を取り戻した。
南関東入りしてから全てで手綱を取る本橋孝は「状態が抜群で今までで一番いいぐらい。休み明けで57キロを背負って、逃げて2着した前走の反動が心配だったけど、スタッフがうまくケアしてくれたおかげ」と感謝の言葉。自身が悩み苦しんでいた時に、親身に手を差し伸べてくれた厩舎の一つ。喜びもひとしおだろう。2番手から4角入り口で逃げた
リコシェをかわすと、あっという間に差を広げた。「必死で後ろを振り返る余裕はなかったけど、ゴールしてみたら結構、離してましたね」と笑顔で振り返った。
石井勝師も「前走で(
マテリアルガールに)8馬身離されてしまったので、リベンジの意味も込めて一生懸命仕上げた。それに馬が応えてくれた」と目を細めた。2歳女王の復活で、これからの牝馬路線も大いに盛り上がりそうだ。