競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
現在JRAに登録がある
パレスマリス産駒は現2歳の6頭と少ないが、11日のデイリー杯2歳Sでは好位を追走した
ジャンタルマンタル(牡、高野)が、直線で最内からスパッとはじけてV。デビュー2連勝で重賞初制覇を決めた。次走は放牧を挟んで朝日杯FS(12月17日・阪神、芝1600m)を予定。レースセンスが良く、陣営も高く評価しており、G1でも勝ち負けを期待できる一頭だ。
12日の東京新馬戦(芝1600m)でも同産駒の
ノーブルロジャー(牡、吉岡)がV。2番手追走からメンバー最速の上がり3F33秒3の末脚で逃げた2着馬とのたたき合いを制した。レースを振り返って、師は「時計は遅かったですが、スローペース(前半5F63秒4)をピタリと折り合って、直線は鞍上の
ゴーサインにすぐに反応をして抜け出す文句なしの内容。レースセンスがいいですね。とても扱いやすい馬でケイコの動きも良く、その良さを生かせました」とコメント。次走は放牧を挟んで、シンザン記念(1月8日・京都、芝1600m)を予定。テン良し、中良し、しまい良しといった大物感がある勝ちっぷりで、今後も注目をしていきたい。
ちなみに同産駒のJRA初勝利は
アクイール(牝5歳)。高橋康厩舎から兵庫へ移籍したが、永島まなみ騎手のJRA初勝利を決めた馬で、覚えているファンも多いだろう。当時のイメージを西岡助手にうかがうと「気性的に難しい面はありましたが、
バランスが良くて、トモもしっかりとしていました。とても気持ちの強い馬でした」と振り返ってくれた。
5日の京都新馬戦(芝2000m)を勝った
ミスタージーティー(牡、矢作)、黄菊賞を勝った
センチュリボンド(牡、庄野)は
ホープフルS(12月28日・中山、芝2000m)を予定。18日の京都新馬戦(芝1200m)を勝った
マリーアムール(牝、寺島)は、さざんか賞(12月2日・阪神、芝1200m)、こうやまき賞(12月3日・中京、芝1600m)の両にらみ。同日の京都未勝利戦(芝2000m)を勝った
ハヤテノフクノスケ(牡、中村)は放牧を挟んで、京成杯(1月14日・中山、芝2000m)を視野に入れている。(馬サブロー栗東支局・塩手)