バンドワゴン産駒期待の星バンドシェル(今年11月撮影、ユーザー提供:ひちゃさん)
兄弟で種牡馬になった
バンドワゴンと
スワーヴリチャードの産駒が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)で激突する。
バンドワゴンと
スワーヴリチャードは3歳違いの兄弟。ホワイトマズル産駒の兄
バンドワゴンは通算成績13戦4勝。新馬戦、エリカ賞と連勝し、重賞初挑戦のきさらぎ賞では
トーセンスターダムからアタマ差の2着だった。クラシック候補と目されたものの、その後に脚部不安で約2年の休養を挟み、復帰後は2勝を挙げた。19年より種牡馬となり、産駒はJRAで8頭が走っている。
一方、ハーツクライ産駒の弟
スワーヴリチャードは通算成績19戦6勝。共同通信杯で重賞初制覇を果たし、日本ダービーでも
レイデオロの2着とクラシック戦線で活躍。4歳時に大阪杯、5歳時には
ジャパンCを制し、兄より1年遅れて20年から種牡馬となった。今年デビューした初年度産駒は大活躍。来年の種付料は今年から1300万円増の1500万円に達し、一気に日本を代表するトップサイアーとなっている。
朝日杯FSには
バンドワゴン産駒の
バンドシェル(牡2、栗東・西村真幸厩舎)、
スワーヴリチャード産駒の
ナムラフッカー(牡2、栗東・村山明厩舎)が参戦する。前者は京王杯2歳Sの4着馬で、後者はデイリー杯2歳Sで3着の成績。決してノーチャンスではないだろう。息子を通しての兄弟対決で、兄が意地を見せるか、それとも弟が勢いで圧倒するのか。ぜひ注目したい。