ルージュナリッシュが9日東京で初陣(撮影:竹之内元)
第5回東京開催の2週目は土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。2年前の同週(日曜日)に行われた芝1800mでは
ソールオリエンスと
レーベンスティールがワンツーを決め、のちに出世した。今年も土曜日の芝1800mと牝馬限定戦の芝1600mには各厩舎の素質馬がスタンバイしており、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【11月9日(土) 東京芝1800m】
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オルグジェシダ(牝、父
モーリス、母ソシアルクラブ、美浦・宮田敬介厩舎)
祖母がGIを6勝した
ブエナビスタ。母は芝1600mで4勝した。叔母には
タンタラス(京都牝馬S3着)がいる。「まだ脚元に弱いところがあるけど、最初に入厩した頃に比べれば体つきは成長している。ハミを取ったときの動きはいいし、しっかりすれば走ってくると思います」と宮田敬介調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
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カザンラク(牡、父
シルバーステート、母ヴィアンローズ、美浦・嘉藤貴行厩舎)
半兄に
シュヴァリエローズ(京都大賞典)、いとこに
ジュビリーヘッド(函館スプリントS2着=2回)がいる。「まだトモが緩いけど、じっくりと乗り込んできて調教の感触はいい。まずは芝の中距離ぐらいが良さそう。初戦から動けそうな感じにあります」と嘉藤貴行調教師。鞍上は調整中。
【11月9日(土) 東京芝1600m・牝馬】
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ジョイフルニュース(牝、父
ロードカナロア、母ジョイニキータ、美浦・大竹正博厩舎)
母は亜1000ギニー大賞典(芝1600m)の勝ち馬。その他にも近親にア
ルゼンチンのG1馬が名を連ねる牝系だ。「いい動きをするし、デビュー前の追い切りとしては時計も出ている。所々で気持ちがピリッとするけど、今のところは大丈夫そう。芝のマイルぐらいが良さそうです」と大竹正博調教師。鞍上は佐々木大輔騎手が予定されている。
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ルージュナリッシュ(牝、父
ドレフォン、母レッドラヴィータ、美浦・国枝栄厩舎)
半兄に
マテンロウスカイ(中山記念)がおり、兄姉はコンスタントに勝ち上がっている。当初は9月の中山でデビューを予定していたが、脚元の不安(骨瘤)で自重。牧場に戻して仕切り直し、10月中旬に帰厩した。「気が良さそうなタイプ。モノはいい。距離はマイルぐらいが合うんじゃないかな」と国枝栄調教師。鞍上は横山和生騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)