◆第72回日経新春杯・G2(1月19日、中京競馬場・芝2200メートル)追い切り＝1月15日、栗東トレセン

　3連勝でオープン入りを果たしたヴェローチェエラ(牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎、父リアルスティール)は酒井学騎手(レースは川田将雅騎手)を背にCWコースでリアライズオーラムを6馬身半追走。軽快なフットワークで併入に持ち込み、6ハロン80秒6―11秒4をマークした。見守った須貝調教師は「今日は息を整える程度で、(鞍上には)追うなと言っていた。ちょうど良かった」と納得の表情を浮かべた。

　近3戦ですべて上がり最速をマークして勝ち上がってきた。トレーナーは「ようやく馬がしっかりしてきて、間隔を考えなくてもいいようになってきた。それまでは馬の様子を見ながらだったからね」と馬体面の充実を実感する。

　前々走は中団から差し脚を伸ばしたが、前走は一転、早め先頭から押し切った。どの位置からでも強烈な末脚を使えるのは大きな魅力だ。「2走前は間に合うかなと思ったけど間に合ったし、前走は(先頭に立つのが)早すぎるかなと思ったけど押し切った。ちょうど中間くらいの競馬が理想」と指揮官。勢いそのままに重賞初タイトルをつかむ。