「AJCC・G2」(26日、中山)
昨年のダービーを制し、有馬記念3着の
ダノンデサイルが、さらなる進化を求めて中4週で中山伝統のG2戦に出走する。3歳時には間隔をあけて出走していたが、安田師は「短期間で出走することでどんな変化を感じることができるかを知るため」と出走の経緯を自身のSNSで説明する。
新たな試みの裏には、陣営が感じた危機感がある。有馬記念は3着に好走したものの、陣営は3歳の春とは程遠い重苦しい走りという評価だった。パフォーマンス向上のために何か変化を-。短期間での出走はその一手。加えて、レースにおける新たな意見を求めるため、先約のあった主戦の横山典の理解を得た上で戸崎圭との新コンビを結成した。
その戸崎圭は16日、1週前追い切りに騎乗。
アルトシュタット(6歳3勝クラス)を3馬身追走すると、6F79秒7-35秒7-11秒2の好時計を馬なりのままマークして首差先着した。鞍上は「楽に動けていましたね。全部のレベルが高かったです」と乗り味を絶賛。その上で「乗りやすく、どんな競馬でもできるイメージ。(横山)典さんのしつけがこういうところにつながっていると思います。楽しみですね」と好感触を伝えた。
ダービー馬が4歳初戦でAJCCに参戦するのは、99年スペシャルウィーク以来26年ぶり。同馬はその4歳初戦を制した勢いのまま、天皇賞を春秋連覇するなど国内王道路線を引っ張った。先輩ダービー馬のように日本競馬界の主役になるため、さらなる躍進のきっかけをつかんでみせる。