「根岸S・G3」(2日、東京)
まさに独壇場。砂の新星を求む競馬ファンの想像をはるかに超える走りで、2番人気の
コスタノヴァが圧勝劇を演じた。好発を決めて中団で脚を温存すると、直線は馬場のド真ん中を堂々と突き抜けてゴールへ。強豪が集ったG1前哨戦で、兄・和生が駆る2着
ロードフォンスにつけた着差は何と4馬身。衝撃的なパフォーマンスを披露し、5歳にして初の重賞タイトルを手にした。
スタート直後に
タガノビューティーが落馬。波乱の幕開けにも、手綱を託された横山武は冷静だった。「返し馬で初めて乗りましたが、すごくいいモノを持っているのを感じました。過去のレース映像を見てもこの馬の能力を引き出すだけだと思っていました」。その後はゲート、直線の伸び脚、実際に騎乗してみた感触を問われて「想像以上」というワードを3度も連呼。最後まで興奮気味に「まだまだ活躍できる馬です」とニューヒーローのVをたたえた。
幾多のタイトルを手にしてきた木村師だが、意外にもJRAダート重賞は初勝利。昨年の武蔵野Sを目の外傷で回避し、目標を切り替えて臨んだ一戦。ブランクを乗り越えての勝利に「若い頃から一生懸命走ってくれていましたからね」と“無事が何より”といった様子だ。
フェブラリーS(2月23日・東京)の優先出走権を獲得したが、指揮官は「強い勝ち方をしてうれしい」と言うまでにとどめ、馬の状態を見つつ今後の方向を決める模様。次なる一手が注目されるが、これで東京ダートは5戦5勝。頂上決戦での走りを期待したくなる。