「共同通信杯・G3」(16日、東京)
皐月賞
トライアルではないが、直近10年で15年2着の
ドゥラメンテ、16年
ディーマジェスティ、21年
エフフォーリア、22年2着
ジオグリフ、昨年の
ジャスティンミラノが皐月賞制覇。クラシックに向けて、見逃せない一戦だ。
数々のG1馬を輩出した出世レース。今年の主役は武豊×福永師のタッグで挑む
ネブラディスクだ。昨秋の京都新馬戦を3馬身差で完勝。直線で軽く気合をつけられると後続を一気に突き放し、大物感あふれるレースぶりで初陣を突破した。半姉は国内外でG1・4勝を挙げた名牝
リスグラシュー。血統的にもクラシックに乗れる器で、いきなりの重賞挑戦でも楽しみは大きい。
マスカレードボールの前走
ホープフルS(11着)は道中の反応面がひと息だった上に、4角で他馬に寄られる不利と消化不良の一戦だった。新馬戦-アイビーSを連勝した素質馬で、異父姉は重賞2勝馬
マスクトディーヴァ。確かな
バックボーンを持つ良血馬が、巻き返しに燃えている。
東スポ杯2歳Sで3着に踏ん張った
レッドキングリー。2番手からいったんは先頭に並び掛けたが、最後は伸び負けする形に。ただ、勝ち馬はのちの
ホープフルS覇者
クロワデュノールで、2着
サトノシャイニングもきさらぎ賞を快勝。その2頭と差のない競馬をしたように、能力は確かなものがある。まだ1勝馬だけに、クラシック出走には賞金加算が必須条件。全力でVをつかみ取る。
若竹賞で豪快な追い込みVを決めた
リトルジャイアンツも侮れない存在だ。出遅れて離れた最後方の位置取りだったが、直線で外に持ち出すとグングン加速。ラ
イバルを並ぶ間もなく抜き去った。粗削りで課題を残す現状だが決め手は一級品。能力をフルに発揮できれば首位争いになる。
ホープフルSで10着に大敗した
ショウナンマクベスも、2戦2勝と無敗の東京コースに変われば巻き返せるはずだ。