「共同通信杯・G3」(16日、東京)
抜群の動きだった。函館2歳Sを勝った
サトノカルナバルは12日、
ダノンミッション(3歳1勝クラス)と併せ、馬なりで1馬身先着。ゴール前の末脚は鋭く、6F82秒4-35秒5-11秒5と時計も優秀で迫力満点のパフォーマンスを見せた。
前走はBCジュベナイルターフに参戦して9着。今回は海外遠征後の初戦となるが、堀師は「海外遠征後も順調。1月18日に帰厩して健康状態は良好です」と中間の過程を説明した上で、「直前はしまいに余力を残して速いラップを出せたし、これで態勢は整いました」と追い切りの動きを評価。力を出せる状態にある。
今回は初めての1800メートル戦。同馬は遺伝子検査でCC型と判明しており、この型は統計的に短距離向きの傾向があると言われている。堀師は「CC型ですが、うちの厩舎で皐月賞とダービーで2着した馬もいて、個性の方が大きいので、千八を使って改めて適性を見極めてみたい」と過去の管理馬
サリオスを例に出して説明する。遺伝子検査は一つの判断材料であって、これが全てではない。「千八の距離も全く問題ないと思う」。適性を探っている段階だが、手応えはつかんでいる。
22年には厩舎の先輩
ダノンベルーガがこのレースを制し、その後のクラシックでも存在感を示した。まだ底を見せていない素質馬が、初めての距離でどんな走りを見せるのか、注目だ。