過去10年の傾向から勝ち馬を探る「up to データ」。今週は皐月賞TR「弥生賞ディープインパクト記念」を分析する。本番と同じ中山芝2000メートルを舞台に行われる一戦。データ班のイチ推しは、同じ舞台で鮮やかなレコードVを飾ったあの馬だ。
《キャリア》2戦【3・2・1・15】、3戦【3・5・4・20】、4戦【2・1・3・11】。軸はこの範囲から選ぶのが妥当。5〜6戦も各1勝を挙げている。対して1戦(0戦含む)は【0・1・0・7】。経験の浅い3歳馬だけに、実戦でもまれ、かつ使い減りしていない馬が有利な傾向。
《前走着順》3着以内に入った30頭中、27頭が前走で掲示板を確保。6着以下から巻き返しVを飾った馬はいない。前走1着馬が【6・6・1・36】と他を圧倒しているが、出走頭数も多い。前走2着【1・2・3・5】(連対率27・3%)、同4着【2・0・0・5】(同28・6%)も狙い目は十分ある。
《舞台経験》経験値が浅いという意味ではコース経験の有無も重要な
ファクター。3着以内30頭中14頭が中山芝を経験済み(うち13頭が2000メートルに出走)。20年
サトノフラッグ、21年
タイトルホルダー、22年
アスクビクターモア、24年
コスモキュランダと、近5年の優勝馬のうち4頭が中山芝1800〜2000メートルで連対歴があった。一方で3着以内に入った残る16頭は全て中山未経験だった。
《結論》好走データに合致するのは
ヴィンセンシオ。キャリア2戦で無敗2連勝中。前走は中山芝2000メートルの葉牡丹賞を2歳コースレコードVと、3項目を難なくクリアした。初戦(新潟)の勝ちタイムが2分8秒4、前走が1分58秒8。全く性質が異なるレースを連勝してきた点も強みとなる。