「ドバイWCデー諸競走・UAE」(5日、メイダン)
ドバイ取材初日。まだ夜明け前の4時半でも、遠くには時折
コーランらしき放送が爆音で聞こえる。マイクロバスに揺られて砂漠の街を進めば、暗闇の中に煌々(こうこう)と照らされた巨大なメイダン競馬場が現れる。
2010年に約1800億円の総工費をかけて建てられた巨大スタジアムは、正面スタンドの横にホテルが隣接されており、その合計の長さは1キロを超えるという。確かに見ただけでかなり長く、ガラス張りの豪華なデザインはいかにも金がかかっていそうだ。ちなみに、わが国が誇る東京競馬場のメインスタンド(フジビュースタンド)も7年の期間と約1000億円の費用をかけて07年に完成。こちらはスタンドだけの費用だから、案外負けていないかもしれない。
話を戻して、メイダンのドバイWCデーに行われるアルクオーツス
プリントは、千直ならぬ、千二直。直線だけで1200メートルの距離を走り切る。今年は日本から3頭が出走。個人的には
ピューロマジックが気になる。得意の直線平たんコース。テンの
スピードが世界でどれだけ通用するか見てみたい。(デイリースポーツ・島田敬将)