「中山グランドJ・JG1」(19日、中山)
土曜中山11Rの中山GJに、
インプレス(牡6歳)と
ネビーイーム(牡7歳)を送り込む佐々木晶三調教師(69)=栗東。「
インプレスはいいよ。バチバチや。
ネビーイームも今が一番いい。2頭とも本当に状態がいいと思う」と、大一番を前にムードは最高潮だ。来年2月末で定年引退となる指揮官。15年の
アップトゥデイト以来、10年ぶりとなるJG1制覇に腕まくりする。
人馬にケガを負わせたくないという思いがあり、00年2月から14年半もの間、障害レースから遠ざかっていた。しかし、その考えを変えてくれたのが、前述の
アップトゥデイトだった。
「ビビりな性格だったから着地がうまそうだし、合うんじゃないかなって。(飛越時には)僕も顔を背けるくらいだったけど、障害ジョッキーも食わせにゃならんからね」と元騎手の佐々木師。その
ジャッジは的中し、14年9月から障害に転向すると、15年の最優秀障害馬に輝くまでの実績を残した。
送り出すのは、どちらもかつて手掛けたダービー馬
キズナの産駒。集大成とも言える2頭出しで、定年前最後の中山GJを沸かせてみせる。(デイリースポーツ・山本裕貴)