「オークス・G1」(25日、東京)
逆転の準備は整っている。昨年の2歳女王で桜花賞2着の
アルマヴェローチェは21日、栗東坂路で最終リハ。年長馬と軽く併せる内容だったが、軽快な脚取りで坂を駆け上がり好調をアピールした。わずか首差で1冠目を逃したが、距離が延びるのは大歓迎。樫の大舞台で女王の座を奪い返す。
栗東坂路での最終追いは今回が初めて。軽やかなフットワークで楽に登坂し、4F55秒1-40秒3-12秒3で
シルキーガール(4歳2勝クラス)と併入した。初の東京輸送も考慮して軽めの調整だったが、終始
リラックスした様子で最終リハを終えた。以下、上村洋行調教師、岩田望来騎手との一問一答。
◆上村洋行師
-前走後の調整は。
「レース後は楽をさせてオークスに向けて慎重に進めた。思ったほどダメージもなかった」
-前走の内容を振り返って。
「ジョッキーもうまく乗ってくれたが、それ以上に勝った馬にうまく乗られた。負けはしたが最後は差は詰めているし、力負けではないと思う」
-1週前は指揮官自らがまたがって確認。
「1週前にしっかり負荷をかけたかった。それに対して、どのくらいの反応で返ってくるかを乗って確かめたかった。非常に良かったと思う」
-最終リハは。
「栗東坂路でサラッと。指示通りの時計で、余裕を持った動きだった」
-状態は。
「状態面に関して不安は一切ない。桜花賞の時も具合が本当に良かったけど、どっちが上かと言われると、一度叩いての上積みという面で今回の方が上積みはある」
-舞台設定は。
「もともとオークス向きだと思っていた馬。距離が延びる分には問題ないと思う。札幌2歳Sで馬場が悪い所を走っているぐらいなので、多少馬場が悪くなることに関しても問題はない」
◆岩田望来騎手
-桜花賞を振り返って。
「馬体も引き締まって、より一層
パワーアップしていた。レースもすごく落ち着いて臨めた」
-オークスの舞台は。
「左回り、東京コースと初めてのことばかりだけど、適応能力の高い馬。左右差もないので大丈夫だと思う」
-逆転に向けて。
「本当に乗りやすくていい子なので2400も問題ないと思う。長くいい脚を使うのがこの馬の持ち味。人馬ともに全力でレースに臨みたい」