第8回葵ステークス・G3は、5月31日、京都競馬場の芝1200メートルで行われる。
橘Sを鼻差で勝ち切ったムイ(牝3歳、栗東・笹田和秀厩舎、父
ミッキーアイル)は勢いがある。2走前のニュージーランドTはコース形態も合わなかったが、前走は見事に巻き返した。今回は多頭数だけに、手綱さばきがポイントになる。ここまでコンビを組んでいる今村聖奈騎手がどんな騎乗を見せるか。
ダンツエラン(牝3歳、栗東・本田優厩舎、父
ロードカナロア)は桜花賞では大敗したが、昨年のファンタジーSを勝ったように地力はある。調教の動きは引き続き良好で、初の1200メートルがきっかけになれば。
ポット
ベイダー(牡3歳、美浦・上原佑紀厩舎、父
リオンディーズ)は前走のマーガレットSを勝ってオープン2勝目。少し時計のかかる馬場の方がいいが、渋るようならよりチャンスが出てくる。
ワース(牡3歳、美浦・上原佑紀厩舎、父
キズナ)は堅実なレース運びで、1200メートルも2戦1勝、2着1回。前走の雪うさぎ賞でも勝負強さが光った。3走前のジュニアC以外は崩れていない。ここでも通用の可能性は大いにある。
ソーダーンライト(牝3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父
トゥーダーンホット)は初の1200メートルだった前走を快勝。高いス
プリント性能を見せつけた。重賞の速い流れに対応できれば面白い存在だ。ほかにも可能性のある馬が多く、難解な一戦であることは間違いない。